冬のキャンプ場(ロケットストーブ)

ロケットストーブとは二重隔壁と燃焼室を持つ構造で一時燃焼で発生した木質ガスを更に二次燃焼させる事で優れた熱効率とクリーンな排煙を実現したストーブのことです。

東日本大震災で活躍した簡易ロケットストーブはこの原理を応用したものです。

一斗缶と煙突部材さえあれば、簡単に製作することができるので作った事のある方も多いのではないでしょうか。

このページでは、煙突を使って排煙ができる構造の自作ロケットストーブについてご紹介しております。

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キャンプ場でのテント生活

一斗缶で作ったロケットストーブ

ストーブの煙突をタープの外へ出して排煙しているのでタープ内で料理をしたり暖を取ったりすることが可能になります。

製作に必要なロケットストーブ本体部材は、一斗缶×2ヶ、φ120mmの煙突曲がり×2ヶ、バーミキュライトもしくはパーライト×1袋、φ120~150mmホースバンド×3ヶ、スチールウール、一斗缶のフタ代わりになる鉄板(焼きそばプレート)
煙突部分の材料は使用するタープを大きさにもよりますが、φ100mmの煙突曲がり×1ヶ、φ100mm×500mmの煙突直管×4本、煙突ヘッド×1ヶ

製作に必要な道具は、缶きり、金切りはさみ、ペンチ、ドライバーくらいで簡単に製作が可能です。

一斗缶ロケットストーブの作り方のページで詳しく説明しておりますので、興味のある方はどうぞご覧ください。

耐熱塗装:ロケットストーブでキャンプ
煙突とタープの干渉部分9:ロケットストーブでキャンプ


一斗缶の中に一斗缶

一斗缶を金切りはさみ、ペンチを使って分解した後、ひとまわり小さな缶を作り一斗缶の中に入れます。

そして、φ120mmの煙突曲がりを2重構造になった一斗缶内に組み込んでから周囲に断熱材としてパーライトを敷き詰めます。
この部分がヒートライザー(燃焼筒)になります。

断熱材にバーミキュライトではなく、白いパーライトを使うとロケットストーブを更に軽量化することができます。

一斗缶の中に一斗缶:ロケットストーブでキャンプ
パーライトを断熱材に使う:ロケットストーブでキャンプ


フタ部分には焼きそばプレートが最適

以前はフタ部分に一斗缶用のブリキ素材のフタを使っていましたが、ロケットストーブを使用していると炎の高熱ですぐに穴が開いてしまいます。

もっと丈夫な物はないかとホームセンターで物色しているとアウトドアコーナーで一斗缶に被せると丁度ピッタリの大きさの焼きそばプレートを見つけました。

強度も十分で今はそれを使用しています。

焼きそばプレート:ロケットストーブでキャンプ

一斗缶に付着した塗装を焼く

ロケットストーブが完成したら、火入れをして一斗缶に付着した塗料を焼かなければなりません。

完成してすぐにタープ内で使うと、一斗缶から発生した煙が充満して大変なことになります。

一斗缶にはさび止めの為に外側も内側も塗装が施されています。
なので、本使用する前にしっかり焼いておくと塗装が焼けた時の煙や嫌な臭いも無くなります。

本使用前に実験する:ロケットストーブでキャンプ

塗装が焼けると一斗缶全体から煙がでます。

火入れ:ロケットストーブでキャンプ

その後、耐熱塗装をして更に熱を加え硬化させると見栄えが良くなります。

耐熱塗装:ロケットストーブでキャンプ

ロケットストーブの足には百均の鍋敷きが最適

ロケットストーブの底部からも熱が放出されるので、地面から少し浮かせた方が暖房効果も高まるし地面へのダメージも少なくすることができます。

そこで、百円ショップで物色していると良いもの見つけました。

キッチンコーナーにあった鉄製の四角い鍋敷きです。

一斗缶より一回りほど小さくて最適なサイズです。

鍋敷きを足代わりにする:ロケットストーブでキャンプ
鍋敷きを足代わりにする2:ロケットストーブでキャンプ

地面が安定していない時は下の写真のように鍋敷きを裏返して使うこともできます。

鍋敷きを足代わりにする3:ロケットストーブでキャンプ
鍋敷きを足代わりにする4:ロケットストーブでキャンプ

ベランダコンテナの中に収納

ロケットストーブは分解すると小型のベランダコンテナにすべて収納できます。

あらかじめ煙突の中に薪を入れて収納して持って行くとキャンプ場に着いて薪集めをしなくてもすぐに使用が可能です。

小型ベランダコンテナに収納:ロケットストーブでキャンプ

φ100mmとφ106mmの煙突を使った【煙突の入れ子式収納方法】を使うとさらにコンパクトに収納が可能になります。


煙突とタープの干渉部分

百円ショップのワイヤーネットを使ってストーブの煙突とタープの干渉部分の保護をします。

自作の煙突ガードです。

煙突とタープの干渉部分:ロケットストーブでキャンプ

煙突の直径が入るサイズにペンチでワイヤーネットの中央部分をカットします。

煙突とタープの干渉部分2:ロケットストーブでキャンプ

ジョイント部分はワイヤーネットの中央上部にだけ設置しました。

煙突とタープの干渉部分3:ロケットストーブでキャンプ

ワイヤーネットをカットした部分に煙突を通し、ネットの両サイドの隙間にタープを挟みこみます。

タープの煙突ガード:ロケットストーブでキャンプ

風でタープがずれないように洗濯バサミで留めています。

煙突とタープの干渉部分5:ロケットストーブでキャンプ

隙間が空いていると冷たい風が入ってきて寒いので、薪を積んで防いでいます。

煙突とタープの干渉部分6:ロケットストーブでキャンプ

そして、ネットに穴を空けないバリエーションも作ってみました。

ワイヤーネットの下の部分は写真のようにグラインダーでカットして地面に差し込むようにして固定します。

タープの煙突ガード2:ロケットストーブでキャンプ
煙突とタープの干渉部分8:ロケットストーブでキャンプ

排煙の逆流対策として自作の二重煙突を使う

更に焚口の吸い込み力を上げる為には二重煙突を使うと効果があります。

二重煙突は買うと高価なので、ここではミルク缶で自作しています。

ミルク缶の底に煙突と同じ直径の穴を開けて通しホースバンドで固定します。
そして、断熱材にはパーライトを使いステンレスたわしを詰め込んでフタをしています。
ミルク缶は連結可能なので、煙突を長くすることもできます。

赤ちゃんのいる家庭からミルク缶をもらってくれば、とても安価に製作が可能です。

自作の二重煙突:ロケットストーブでキャンプ

煙突を固定する時は、3本のカラビナとロープを使って地面にペグを打ち込んで固定します。

ロープにテンションをかけて張った際に、煙突曲がりの部分が横引き煙突より水平以下にならないようにしないとスムーズな排煙ができなくなるので要注意です。
横引き煙突は、外に向かうにつれて若干の上がり気味がベストです。

キャンプでの煙突の固定方法
薪ストーブでの断熱二重煙突

使用済みのミルク缶を使った自作断熱二重煙突の作り方のページで詳しく説明しておりますのでどうぞ参考にしてみてください。


一酸化炭素中毒、酸欠の危険性

テントやタープ内での火器の利用は原則としてメーカーは禁止しています。

それは、ナイロン生地で覆われた密閉された空間で火を使うことにより酸欠や一酸化炭素の発生の危険性があるからです。

タープ内でロケットストーブを使用する場合は頭上部分の換気をしっかりして一酸化炭素警報機も併用して換気に心がけます。
就寝前にはタープを開け放して換気しておくか、ロケットストーブ自体をタープの外へ出しておきましょう。

ロケットストーブのフタが熱収縮して変形し隙間が空いてしまった場合は一酸化炭素がタープ内に充満する可能性があるからです。

燃焼筒からの炎:ロケットストーブでキャンプ

突風が吹いたりして排煙が逆流することも考えられますので、タープの上部は少し隙間を空けておきます(一酸化炭素は空気より軽い為)。
そして、万が一の事も考えて一酸化炭素警報機を常備することをお勧めします。

アウトドアで使用する電気製品類は動作不良などを起こす可能性もあるため、メーカーの違う二つの一酸化炭素警報機を設置しておくとより安心です。

※一酸化炭素中毒は命にかかわる重大な事故や重度の脳障害を起こすことがありますので、くれぐれも就寝前は消火を確認してタープを朝まで開放しておく、またはロケットストーブをタープの外に出しておくなどして、換気には十分過ぎるほど注意を払いましょう。

キャンプでの一酸化炭素中毒防止対策


快適な冬のキャンプ:ロケットストーブ

冬のキャンプでも暖房用ストーブがあれば寒い夜でも暖かく過ごせます。

寒い夜でも暖かい:ロケットストーブでキャンプ

強風時や雪中キャンプでの低温時は、断熱二重煙突を利用したり煙突を長めにした方が薪を効率よく燃やすことができます。

ロケットストーブで雪中キャンプ
ロケットストーブで雪中キャンプ2

燃料の薪はロケットストーブの側に用意しておきます。

薪を用意する:ロケットストーブでキャンプ

ゴーと音を立てて勢い良く炎が吸い込まれていきます。

焚き口:ロケットストーブでキャンプ

フタ部分をちょっとだけ空けてみると凄い勢いで炎が吹き上がります。

燃焼筒からの炎:ロケットストーブでキャンプ

フタ部分が赤くなり高温になっている様子が伺えます。

燃焼筒からの高温の炎:ロケットストーブでキャンプ

ロケットストーブの上に鍋やヤカンを置いて料理をしたり湯たんぽ用のお湯も簡単に沸かすこともできて一石二鳥です。

一酸化炭素警報機:ロケットストーブでキャンプ
ロケットストーブでカレーを煮込む

一斗缶を使ったロケットストーブの作り方は、ソロキャンプのホームページで詳しく掲載しております。


円筒なしのバージョンですが、あのペトロマックスからもロケットストーブが発売されています。


こちらはロケットストーブではありませんが、ペトロマックスの薪ストーブもあります。



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無料のキャンプ場の多くは管理人が不在の場所が多く、突然の災害や犯罪に直面した際に身を守れるのは自分自身になります。
携帯電話の電波が届かない場所や周囲に民家のないところもあります。

急な天候の変化による洪水、土砂崩れ、雪崩。地震による津波、崩落、海面水位の上昇など…
スマホや携帯ラジオなど利用して天気予報、地震情報、ダムの放流情報には常にご注意して防災・防犯対策をしてください。

最近はインターネットで道の駅を利用して車中泊をされている方の情報が手軽に調べることができるようになりましたので、ここではあえて道の駅の情報は掲載しておりません。
高速道路のサービスエリアやパーキングを利用するのも便利です。

 

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