車中泊の今と昔
昭和の時代、私が大きな公園の駐車場で車中泊していると夜中に暴走車両がやってきて爆音と共にドリフト練習を始めたり、覗き魔のおじさんに車の周囲を執拗にうろつかれたりして落ち着いて眠れないこともしばしばありました。
やっと眠りに着いたと思ったら車の窓ガラスをコンコンと叩かれ、車内を懐中電灯で照らされ、警察官に職務質問を受けたりと…
その頃に比べると、今は道の駅やサービスエリアが充実しているので、車中泊がとても快適なものになっていると思います。
一台で車中泊するのは怖いけど、どこの道の駅に行っても必ず夜には数台のキャンピングカーや車中泊をしている車がいるので安心だという方もいました。
しかし、残念ながら車中泊での利用者が増えてくると公共マナーを守れない人たちが多くなってくるのも事実です。
ある道の駅のトイレでこんな張り紙を見かけたことがありました。
【エンジンをかけっぱなしでの駐車はご遠慮ください】
【車外での食事の支度および食事はご遠慮ください】
【駐車場での洗濯物干しはご遠慮ください】
【トイレでの食器洗い・洗濯・洗髪はご遠慮ください】
【勝手にコンセントから電気の使用はご遠慮ください】
【洗面所でペットを洗わないでください】などなど…
道の駅は休憩施設なので宿泊施設ではありません。
国土交通省のホームページには
「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。
と書かれておりました。
ただ車中泊は黙認されているというのが現状のようです。
その点、キャンプ場はちゃんとした野外宿泊施設になります。
無料のキャンプ場でも利用許可を受けさえすれば、堂々と宿泊場所として占有が認められます。
長期の車中泊では、たまった洗濯や食器洗いができないという問題がありますが、キャンプ場を利用すれば解決します。
炊事場に洗濯禁止の張り紙があるキャンプ場もありましたが、その場合はキャンプ場のルールに従いましょう。
自然に囲まれた静かなキャンプ場で気持ちよく目覚め、空気の良いフィールドでバーベキューや食事をすれば長期の車中泊でも苦にならないと思います。