キャンプと車中泊

車中泊と言えば道の駅を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

全国各地にある道の駅は今や爆発的に増加して、令和2年7月の時点で1,180ヶ所もあるそうです。

道の駅では仮眠としての宿泊は黙認されていますが、長時間にわたって駐車場の占有をすると白い目で見られることもあるようです。

その点、キャンプ場は正式に宿泊が許可されている場所なので、気兼ねなく朝寝坊ができます。

キャンプ場によっては駐車場での火気の使用が禁止されている場合もありますが、炊事場では火を使って料理が可能です。

このページでは、キャンプ場を利用した車中泊の利点と欠点を紹介したいと思います。

車中泊の今と昔

昭和の時代、私が大きな公園の駐車場で車中泊していると夜中に暴走車両がやってきて爆音と共にドリフト練習を始めたり、覗き魔のおじさんに車の周囲を執拗にうろつかれたりして落ち着いて眠れないこともしばしばありました。

やっと眠りに着いたと思ったら車の窓ガラスをコンコンと叩かれ、車内を懐中電灯で照らされ、警察官に職務質問を受けたりと…

その頃に比べると、今は道の駅やサービスエリアが充実しているので、車中泊がとても快適なものになっていると思います。

一台で車中泊するのは怖いけど、どこの道の駅に行っても必ず夜には数台のキャンピングカーや車中泊をしている車がいるので安心だという方もいました。

しかし、残念ながら車中泊での利用者が増えてくると公共マナーを守れない人たちが多くなってくるのも事実です。

ある道の駅のトイレでこんな張り紙を見かけたことがありました。

【エンジンをかけっぱなしでの駐車はご遠慮ください】
【車外での食事の支度および食事はご遠慮ください】
【駐車場での洗濯物干しはご遠慮ください】
【トイレでの食器洗い・洗濯・洗髪はご遠慮ください】
【勝手にコンセントから電気の使用はご遠慮ください】
【洗面所でペットを洗わないでください】などなど…

道の駅は休憩施設なので宿泊施設ではありません。

国土交通省のホームページには

「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。

と書かれておりました。

「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています

出典元: 道路:道の相談室:休憩施設「道の駅」 - 国土交通省

ただ車中泊は黙認されているというのが現状のようです。

その点、キャンプ場はちゃんとした野外宿泊施設になります。

無料のキャンプ場でも利用許可を受けさえすれば、堂々と宿泊場所として占有が認められます。

長期の車中泊では、たまった洗濯や食器洗いができないという問題がありますが、キャンプ場を利用すれば解決します。

炊事場に洗濯禁止の張り紙があるキャンプ場もありましたが、その場合はキャンプ場のルールに従いましょう。

自然に囲まれた静かなキャンプ場で気持ちよく目覚め、空気の良いフィールドでバーベキューや食事をすれば長期の車中泊でも苦にならないと思います。

車中泊の今と昔

キャンプ場の利点と欠点

キャンプ場で車中泊する上での最大の利点は、炊事場で食器洗いができるということではないでしょうか。

洗濯はコインランドリーを利用しているという方もおられると思いますが、移動中に食器洗いをする場所を見つけるのは難しいです。

まれに水道施設の無いキャンプ場もありますが、ほとんどのキャンプ場には炊事場とトイレが備わっています。

欠点としては駐車場で車中泊をする場合、他人のエンジン音やドアの開閉音が聞こえてくるので騒々しい事。

また、サイトに乗り入れが可能なフリーサイトでは、逆に自分が出す車のエンジン音やドアの開閉音、オーディオ音で他のテント泊の方に迷惑をかけないように心掛ける必要があります。

テント内にいるとドアの開閉音がメッチャ響きますからね。

車中泊:無料キャンプ場で炊事と洗濯

温泉やコインシャワーを完備しているキャンプ場もあります。

車中泊:キャンプ場のコインシャワールーム

うれしいことにコンセントの利用が許可されている無料キャンプ場もあります。

スマホや携帯電話、デジカメなどのバッテリー充電ができますね。

車中泊:キャンプ場のコンセント

キャンプ場によっては水遊びの後に、水浴びできるところもあります。

車中泊:キャンプ場で犬を水浴び

そして、無料で利用できるバンガローのあるキャンプ場もあったりしますよ。

車中泊:無料で利用できるバンガロー

車中泊での自炊

車中泊で自炊をされている方は車内もしくは、ハッチバックを空けて調理をしている場合が多いと思います。

よほど大きなキャンピングカーでない限りは家庭の台所のように広くは使えません。

車内で自炊をした際の排水の処理なども気になります。

車中泊:車内での自炊

でもキャンプ場の炊事場を利用する場合はそんな心配もなくなります。

そして、カマドを利用すれば暖を取りながらの調理もできます。

キャンプ場の周囲にある落ち木を拾ってくれば燃料代もかかりません。

調理の時に出た野菜くずも燃やして灰にすれば、ゴミも出ません。

車中泊:キャンプ場の炊事場で調理

炭を使えばステーキ肉だって美味しく焼けます。

車中泊:キャンプ場でステーキ

バーベキューだって気兼ねなく楽しめます。

車中泊:キャンプ場でバーベキュー

もちろん、持参したコンロを使って作った普通の料理もアウトドアで食べればとても美味しいです♪

車中泊:キャンプ場で自炊
車中泊:キャンプ場で自炊2

食事の後はきれいに食器を洗うことができます。

歯磨きだって、洗顔だってできますよ。

車中泊:キャンプ場で食器洗い

車中泊での洗濯

旅での洗濯物は、大量にため込んでしまうと手洗いするのが大変になります。

なので、下着類やタオルなどはこまめに洗濯するようにします。

でも厚手の衣類やたまってしまった洗濯物は、入浴施設へ行ったついでにコインランドリーを利用するのがベストですね。

自分の場合は炊事場で洗濯する際にスーパーのレジ袋を利用します。

蛇口に取っ手の部分を引っ掛けて水を貯めると、レジ袋が自然と自立します。

そして、石けんで手もみ洗い。

車中泊:キャンプ場で洗濯する

キャンプ場の日当たりの良い場所を見つけて、タープポールを立ててロープを張ります。
タープを張る時の要領と一緒です。

後は洗濯物が風に飛ばされないようにロープに干すだけです。

車中泊:キャンプ場で洗濯物を干す

洗濯物が少ない場合は車に干したりしています。

車に干すと日当たりが悪くなった時に移動ができるという利点があります。

キャンプ場で車に洗濯物を干す

車内の片付け

車中泊で一晩夜を明かすと、翌朝には車内が結露でビショビショになっていたり、物が散乱したりして片付けが大変な場合があります。

特に子供や犬が一緒にいたりするとゴチャゴチャ度が増します。

車中泊:キャンプ場で車内の整理

道の駅やパーキングの駐車場で車のドアを全開にして車内の片付けをしていると他人の目が気になるところですが、キャンプ場では気になりません。

キャンプと車中泊をしている方は同じ趣味を持った人達ばかりなので、会話も弾んで楽しくコミュニケーションが取れます。

窓ガラスの結露もきれいに拭き取って、片付け完了です。

車中泊:キャンプ場で車内の整理2

そして又、昼寝なんかしたりして…

車中泊:キャンプ場で昼寝

車中泊の一工夫

普段使わない道具はルーフキャリアへ入れてしまいます。

車内の道具が減ると、のびのびと眠れます。

車中泊:ルーフキャリアを活用する

自転車を輪行バッグにいれて持ち運ぶと、キャンプ場を拠点に行動範囲がぐっと広がります。

車中泊:自転車を輪行する
車中泊:自転車を活用

普通とは逆の発想ですが、テントを荷物置き場として利用するのもひとつの方法です。

ポップアップテントならポンと放り投げるだけでテントが出来上がります。

車内の荷物をテントに入れてしまえば、より快適に車中泊が楽しめます。

車中泊:テントを荷物置き場にする

風呂と食材確保は前もって

キャンプ場は市街地から離れた場所にあることが多いので、事前に食材を確保してから行くことをおすすめします。

入浴施設も周辺に無い場合もあります。

なので温泉でのんびり入浴してからキャンプ場へ行きましょう。

車中泊:風呂と食材確保は前もって

野外で生活をすると、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

そんなキャンプ場でのシチュエーションで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

キャンプ生活で起こる様々な問題やトラブル、ちょっとした工夫で快適なアウトドア生活が送れるアイデアなど、このページがお役に立てることができれば幸いです。

なお、一度書いた記事を再度、更新する事もしばしばあります。ページで紹介している、おすすめ商品が売り切れでリンク切れになっていることもございます。
そして、この記事を読む人によっては意見の相違もあるかと思いますが何卒ご了承願います。

キャンプと車中泊
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たびんちゅや(旅人屋)
たびんちゅや(旅人屋)
このチャンネルでは主に自作のキャンプギアを紹介しています。

無料のキャンプ地には管理人が不在の場所が多く、災害に直面した際に身を守れるのは自分自身になります。

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最近はインターネットで道の駅を利用して車中泊をされている方の情報が手軽に調べることができるようになりましたので、ここではあえて道の駅の情報は掲載しておりません。
高速道路のサービスエリアやパーキングを利用するのも便利です。